こんにちは。精神保健福祉士のおくやまです。
これまで多くの方の再出発に関わってきましたが、
仕事が続かなかった理由は、
「頑張りが足りなかったから」ではないことがほとんどです。
【また同じことになるかもしれない、という不安】
復職や再就職を考えたとき、
「また同じように崩れたらどうしよう」という不安が浮かぶ方は少なくありません。
―――やることが重なった瞬間に思考が止まる。
頼まれると断れず、気づけば限界を超えている。
そして家に帰ってから、何もできなくなる。―――
【家に帰ってからが、本当につらい】
ある方はこう振り返りました。
「自宅に帰ってからやろうと思っていたセルフケアがあったけど、
模擬就労プログラムが終わって帰ってからは、そんなのできるような状態じゃなかった」
別の方は、こう言いました。
「帰ってから夕飯の準備できる気がしないから、作り置きしなきゃって思いました」
働くことは、職場の中で完結したつもりでも、
気づかないうちに、仕事が生活の余白を削っていくことがあります。
【崩れたのではなく、知らなかっただけ】
崩れてしまうのは弱さではありません。
自分の崩れ方を、まだ言葉にできていなかっただけかもしれません。
限界は、ある日突然やってくるわけではありません。
小さな無理に気づけなかっただけかもしれません。
【模擬就労プログラムをやってみた】
EXP立川の模擬就労は、うまくこなす練習ではありません。
実際の作業に取り組みながら、自分の反応を体験として持ち帰る時間です。
どこで集中が切れるのか。
どの瞬間に無理が始まるのか。
本当はいつ「助けてほしい」と感じていたのか。
【あとから振り返るから、意味が変わる】
その体験を、後日の認知行動療法プログラムで丁寧に扱います。
「あのとき何を考えていたのか」
「なぜその解釈になったのか」
「別の選択はあったのか」
思考と感情のつながりが見えてくると、
漠然とした不安は、具体的な対処へと変わります。
さらに、SST(ソーシャルスキルトレーニング)では、
実際に「どう伝えるか」「どう相談するか」を練習します。
気づくだけで終わらせない。
考え直すだけで終わらせない。
行動までつなげていく。
だから、体験の意味が変わります。
【気づいた人から、働き方が変わる】
タスク管理に気づく方もいます。
職場でできるセルフケアの必要性に気づく方もいます。
相談の練習が必要だったと振り返る方もいます。
そして、「頑張り方そのものを変えた方がいいのかもしれない」と気づく方もいます。
大切なのは、正解を押しつけることではありません。
自分はどこで無理をしていたのか。
何があれば続けられたのか。
そこに気づいたとき、
「また崩れるかも」という不安は、
「崩れそうになったら分かる」という感覚に変わります。
【折れないのではなく、立て直せること】
折れない人になる必要はありません。
折れそうになった自分に、早く気づけること。
それが、長く働き続ける力になります。
もしあの時、自分の崩れ方を知る機会があったなら。
そう振り返る方が、ここにはいます。
次は、あなたの番かもしれません。
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