みなさん、こんにちは。
私は2015年に社会福祉法人SHIPに入職し、グループホームやB型事業所での経験を経て、現在は「当事者の視点」を活かす仕事をしています。
ピアサポーターとしての活動を進めているうえで、「ピアサポーターとは?」「どんな仕事なの?」と興味を示して頂く機会が増えてきました。
ここで、ピアサポーターについてご紹介できればと思います。
ピアサポーターとは?
ピア(peer)とは「仲間」という意味。
精神疾患や働きづらさを経験した人が、その体験をもとに支援を行うのが「ピアサポーター」です。
たとえば、利用者さんから「また休職したらどうしよう…」と不安の声があがったとき、私は「私も同じ経験をしたんですよ」と伝えます。
すると相手は「あ、自分だけじゃないんだ」と少し安心されます。
専門職の先生とはまた違う、“あるある!”を共有できる距離感 が強みです。
EXP立川での役割
私の主な役割は以下の3つです。
支援を必要とする人とEXP立川をつなぐ
☞ 営業活動自分の経験をシェアし、不安の中にいる人へ安心と希望を届けること
☞ 広報活動当事者の声を支援や職場づくりに活かすこと
☞ 支援・環境整備
一方的に「こうすべき」と教えるのではなく、「一緒に悩む」こと を大切にしています。
ピアサポーターに求められる仕事の内容は、法人・事業所ごとで様々異なるとは思いますが、“こばやし”はEXP立川で上記の仕事をしています。
私自身の“あるある特性”
正直に言えば、私もたくさんの「クセ」を抱えています。
完璧主義:
「100点じゃないとダメ」と思い込み、追い込む。心配性:
「これで大丈夫?」と不安いっぱい。好奇心旺盛&先走り:
仕事を抱え込みすぎてパンク…。
「やらなきゃ」と無理をして疲れ果てたこともあります。
でも、社会福祉法人SHIPに入職し、「課題の分離」や「こころの境界線(バウンダリー)」を学んでからは、自分の限界を知り、線引きする大切さを理解しました。

長く働き続けるために
私が社会福祉法人SHIPで身につけてきたのは「自分を守る技術」です。
森田療法や認知行動療法、タスク管理術を活かして「感情に振り回されない働き方」を練習するようになり、ようやく息がしやすくなりました。
働くことはゴールではなく、“続けられる形を見つけること” が大切だと実感しています。

ピアサポーターとして大切にしていること
「当事者だからこそ伝えられること」があると思っています。
企業の管理職や人事担当の方、精神科病院のイベントなどで体験をお話しする機会もありました。
同じ法人の仲間がメンタル面で悩むときは、EXP立川のプログラム「折れない心の育て方」を紹介することもあります。
「しんどい時、誰かに話を聞いてもらえるだけで変わる」その経験があるからこそ、私は「もやもやを整理するお手伝い」を続けていきたいと思っています。

就労を考えているあなたへ
「もう一度働いてみよう」と思ったとき、期待よりも不安が大きくなることはありませんか?
私自身、何度もそう感じました。
でも必要なのは、強い心や完璧なスキルではありません。
ちょっとした「考え方のクセ」に気づいたり、「感情との付き合い方」を覚えたり、「自分の限界」を受け入れること。
そうした積み重ねが、長く働き続ける力になります。
EXP立川は、その練習を一緒にできる場所です。
精神保健福祉士・臨床心理士・公認心理師など“こころの専門職”である講師と共に、「折れないこころ」「折れても修復する方法」を身に着けましょう。
予期不安は、あくまで『予期』であり、まだ何も始まっていないのが『事実』ではないでしょうか?

「また失敗するかも…」
そんな気持ちを“支え続ける”存在でありたいと思います。
どうか焦らず、ご自身のペースを大切にしてください。
そしてその一歩を、私たちはいつでも応援しています。
社会福祉法人SHIP
就労移行支援事業所 EXP立川
ピアサポーター こばやし





