適応障害から社会復帰まで①:ライフイベントの変化1

新年明けましておめでとうございます!

年末年始勤務を終えて、休暇中の富士ヶ嶺から「こばやし」です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!


私は昨年12月から、週1~2回ほどEXP立川でプログラムや営業活動に参加させて頂いております。

今回の勤務変更に伴い、
私自身、過去からの道のりを見つめ直す良い機会と捉え、
10年以上前に経験した適応障害」の罹患から社会復帰までを数回に分けてブログアップして行こうと思います。

初回は「ライフイベントの変化1」からご紹介します。

当時の私にとって、「巨大なライフイベントの変化が3つ同時に発生」しました!
自身の仕事のこと、祖父の介護問題のこと、姉夫婦の家族問題のこと

当時の自分に「認める」「諦める」「捨てる」
3つの行動のいずれかができていたら適応障害」を患うこともなかった「かも」しれません。

今となっては「笑い話」で、「貴重な経験ができたな」と思っています。

「心の堤防が決壊」してしまった経緯、
「決壊した堤防を修復する」流れを記してゆこうと思っています。

複数連載の長文になります。
ご興味がある方、同じような境遇にある方にお読みいただけると嬉しいです。

ライフイベントの変化1
自身の仕事、「訪問看護事業開始」にあたり…

当時の私(15年位前)は、複合的な介護サービスの法人で働いていました。
東京都・千葉県・埼玉県・宮城県(女川町)5事業所のエリアマネジメントをしていました。
中でも印象深い事は、東日本大震災によって大きな被災を受けた直後の宮城県(女川町)の開設に携わらせて頂いたこと。


海沿いの道路は地割れ・陥没・津波の残骸などで寸断。
雪の道路路肩を防寒着とスキーゴーグルを着用し、1㎞先のデイサービスまで車いすを押したことは印象深い思い出です。

忙しくも「充実した毎日」を過ごしていました。

新規事業開設の会議に参加するこばやし…

そのような中、
都内の本部では新規事業の立ち上げ(看護ステーション)に向けた打ち合わせが行われていました。
こばやしも、新事業立ち上げに向けた会議には参加していましたが…

こばやし自身「知識・経験」も「看護師資格」も無い、
果たして会議参加メンバーの誰が開設「責任者」に選ばれるのだろうか?…
訪問看護の管理者資格条件は「正看護師」しかなれないはず…

准看護師」資格を持っている職員は、従事者数550名のうち6名…
千葉に1名・埼玉に1名・八王子に2名・立川に1名・唐木田に1名…

看護ステーションはどこに設置?…
「介護専門」の法人で、訪問看護事業ができるのだろうか?
コンサルを受けたりする予定はあるのか?…

こばやし自身もどこか「他人事」のような感覚で会議に参加していたというのが正直なところです。

会議終了後…
社長:「※しげお疲れ!」※しげ=当時のあだ名
事業部長:「こばやしさん!」社長がお呼びです!社長室へ!
こばやし:「へっ?」「はっはい!」

予期不安… 嫌な予感は的中…

こばやし:「失礼します!」「こばやしです!」
社長:「お~しげぇ~!」「お疲れぇ!」「まあ座れや!」
こばやし:「はい、失礼します!」

社長:「しげお前、エリアを持ってどの位になる?」
こばやし:「2年ちょっとになります!」… (嫌な予感…)
社長:「後輩も立派に育っている!」「女川は後輩に任せて、お前が訪問看護やれや~!」
こばやし:「僕がですか?」「えっ!でもどこで」「誰が管理、師長?」「開設責任者って…」
社長:「大丈夫だよ!」「お前なら!」「できる!」「やってくれるな!」「任せたぞ!」
こばやし:「えっ、あっ、はっ、はい…⤵」

※社長からの発言は聞こえ方によりハラスメントと捉われがちですが、
これはハラスメントではなく、こばやしに対する「期待と激励」として捉えています。

新規事業の責任者は3度目、
過去にホームヘルパー養成事業・シニアワーク事業の立ち上げも責任者としての経験があったため、
少なからず、気持ちの中に「慢心」もあったのかもしれません。

「社長からの期待」「会社からの要請」にしっかり応えたいという気持ちがありました。
…もうこの時点で「自分軸」ではなく「他人軸」になっていました。

「運営か?、看護師か?、看護師長か?」課題山積でパニック…

看護事業所は東京都多摩市に開設することが決定、

千葉県船橋市に住むこばやしは人生初の「単身赴任生活」が開始となる。
息子の1歳の誕生祝い後、片道70Kmの赴任先へ向かう。
寂しいけど家族のため・生活のため・自分のためと思い仕事に取り組んでいました。

開設から3か月後…
看護の利用契約は着実に増えたもの、「看護師」不足に悩んでいました。

看護師採用が決まっても、離職の繰り返し…
働いている看護師は業務過多となり悪循環…

看護師採用も行うこばやしは、離職される看護師に都度「離職の理由」を伺いました。
看護師の離職理由の大半が「看護師長」との関わりによるものでした。


訪問看護の流れは以下の通り。

1:「主治医」より発行された「訪問看護指示」を受ける
2:指示に沿った内容で「看護計画」を作成する
3:指示事項を遵守して「看護サービスを提供」する
4:実施事項を「看護報告書」としてご利用者様・主治医へ提出する

ですが、
「指示との不一致」「師長の独自判断」「看護計画の作成遅れ」…
などなど、課題山積で、どこから手を付ければ良いのか?分からなくなっていました。

それでも…
看護師離職を食い止めようと、円滑に運営できるようにと、看護師長と話合いました。

与えられた3つの使命…

訪問看護事業の開設責任者であるこばやしに与えられた使命は3つ、


①適正な運営とは?
医師からの指示内容を遵守して看護計画を作成、指示に沿った看護サービスを提供すること。
計画作成の遅延・医師からの指示と実務の不一致・レセプト理解が脆弱…

②従事者・関係機関との良好な連携調整とは?
医師・ご利用者・ご身内様・その他関係機関様・看護師で密な連携を取りながら、医療的ケアの実施、QOLの回復に努めること。
医師からの指示事項相違・看護師の離職・うまく進んでいない…

③訪問看護サービスの確立・収益向上とは?
①②の内容を十分に満たした上で、利用者様の更なる獲得・事業規模を増やしてゆくこと。
①②がうまく進んでいないため、看護師訪問が上手に提供できない…

「べき思考」「完璧主義」が強いこばやし…
当時、30歳年上の看護師長と度々言い争いになることがありました…

「心の堤防決壊」の瞬間…

訪問看護事業所の開設から6か月目のこと…
運営状況・看護師人材の獲得は平行線のまま

8月のとても暑い日、休暇を頂いたこばやしは自宅でゆっくり休んでいました。

法人本部から一本の電話、
内容は「1週間後に事業所監査が入ることになった」との連絡でした。

「まずい…」
計画の進捗、指示書との整合、記録の確認、ルートの整合、報告の状況、…
看護師長一人では…、どうにかしなければ…

休暇は早々に切り上げ事業所へ向かう。
看護師長に監査が入ることの連絡を行う。

師長:「あっ、そうなの…?」「何とかなるんじゃないの?」「私サービスに行くわ!」
こばやし:「そうなの?じゃないですよ!」「指摘内容によっては事業停止もあり得ること!」
こばやし:「サービス・サービスって、師長がサービスに入るから計画立案が進まないのでは?」
こばやし:「計画は管理者である師長でしか作成できないもの!」「私も手伝うので、直ぐに整備しましょう!」
師長:「私にできる訳ないでしょうが!」「あなた!開設責任者なんでしょ!」「どうにかしてよ!」

こばやしの心の中で、必死につなぎ留めていた何かが「音をたてて崩れた」気がしました、
そして、体を震わせながら拳を握っていたことを覚えています。

そして監査当日、
監査官からの質問に対し、こばやしが必死に説明を行いますが、
監査官は、「私は責任者に伺っていません」「管理者である看護師長に伺っています」「看護師長お答えください」…

準備出来る事は全て行いましたが、
監査の結果は、複数個所における改善命令、改善計画の作成と提出、
期限内の改善が見込まれぬ際は「業務停止命令を講じる」となりました、

そして…
監査の翌日以降、看護師長が出勤してくることはありませんでした。

以上がライフイベントの変化1、自身の仕事のことでした。
こうして振り返ると、「ライフイベントの変化1」の中にも、「複数の変化」があったと客観視できました。

1:未知の事業開設で責任者を任せて頂いたこと、
2:初めての単身赴任生活が始まったこと、
3:未知の仕事を覚えながら現場をマネジメントしてゆく必要があったこと、
4:こばやし以外全員女性(看護師)の職場で従事し始めたこと、
5:社内で看護に関する相談をする場所が見つからなかったこと、

社内では相談相手を見つけることが難しかった訳ですが、
指示を頂いている主治医、主治医に帯同する看護職(関係機関)へは度々悩みを相談をさせて頂いていました。

運営や請求に関する事、看護の手技に関することなど…
事業体が異なれば、異なることが多く解決に繋げることが難しかったというのが正直なところです。

「他人軸」となった「社長からの期待」「会社からの要請」に対して、
先に挙げた「認める」「諦める」ができていれば…
少なからずこのような結果にはなっていなかったと思います。

ライフイベントの変化1はここまで!
次回は、ライフイベントの変化2:祖父の介護問題をお伝えしようと思います。

自身の仕事面では、マネジメント能力、力量不足などで散々な状態、
プライベートでは祖父の介護に関すること・姉家族の問題などで家族間騒動が行われていました!
誰にでも起こり得るライフイベントの変化、次回もお読み頂けると嬉しいです!

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