新規プログラム(仮)~アイロンビーズ~

現在、EXP立川では、新たな軽作業訓練の一環として、アイロンビーズを導入することを計画しています。アイロンビーズは、その色とりどりのビーズを組み合わせて図案を作り上げる作業で、集中力や手先の器用さを養うのに適していると考えています。今回の試みでは、職員と実習生がアイロンビーズを実際に使い、試作を行うこととなりました。

アイロンビーズの魅力とその可能性

アイロンビーズは、小さなプラスチック製のビーズを使い、図案に合わせて並べていくことで、様々な形やデザインを作り出すことができます。この作業は、一見すると単純に思えるかもしれませんが、色の配置やビーズの配置の正確さを求められるため、集中力と注意力が必要です。また、色彩感覚や創造性も養うことができるため、訓練の一環として非常に有効であると考えています。

試作の取り組み

まずは職員や心理士や精神保健福祉士の実習で来られている学生の方に協力していただき基本的なデザインから挑戦しました。簡単な幾何学模様や、動物のシルエットなど、初心者でも取り組みやすいデザインを選びました。ビーズを一つ一つ慎重に配置していくことで、手先の細かい動きをトレーニングすることができました。

また、図案通りにビーズを並べることに加えて、オリジナルのデザインを考え出すというクリエイティブな挑戦も行いました。これにより、単なる作業の習得だけでなく、デザインを考える楽しさや、完成した時の達成感を味わうことができました。

最終工程は行わず、作業工程に集中

今回の訓練では、アイロンでビーズを溶かしてくっつけるという最終工程は行いませんでした。これは、あくまで手先の器用さや集中力を高めることが目的であり、完成品を作ることが主目的ではないためです。また、アイロンを使用することによる安全面での配慮も考慮しました。

そのため、ビーズを並べる過程そのものに集中することで、細かい作業を通じて集中力や忍耐力を養うことができると考えています。ビーズを並べる作業に慣れてきたら、難易度の高いデザインや、色の配置を工夫するトレーニングも導入していく予定です。

順調にいけば、秋にはプログラムとしてお披露目できるかと考えており、それに向け引き続き準備を重ねていきます。

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