比べるのは「他人」じゃなく「昨日の自分」

統合失調症
女性/40代
官公庁の教育事務サポーター(3年4ヶ月:在職中)
非常勤パート(障害者雇用)
EXP利用歴:17ヶ月
「自分のことが好きじゃなかった」―そんな思いを抱えてEXP立川の門をたたいた元利用者さまに、自己理解と成長のプロセスについて伺いました。
―EXP立川を利用しようと思ったきっかけを教えてください。
正直に言うと、自分のことがずっと嫌いでした。何が得意で、何が苦手かも分からないし、自信もまったくなくて…。
そんな自分ときちんと向き合いたいと思って、EXP立川に通うことを決めました。
―当時はどのような困りごとがありましたか?
常に緊張していて、「楽しみ」よりも「不安」が先にきてしまうタイプなんです。静かなところに長くいられなかったり、新しいことに挑戦するとソワソワしてしまったり…。
自己肯定感もとても低くて、気づけばまわりをうらやんでばかりで、自分自身が見えなくなっていました。
―EXP立川で役立ったトレーニングはありますか?
認知行動療法では、自分の思考のクセに気づけました。その中でも「完璧じゃなくていい」「ま、いっか」という合言葉をもらえたことが、大きな支えになりました。
事務の体験プログラムでは、実際の仕事のイメージもつかめて、自分の向き・不向きを見極める助けになりました。毎週のマインドフルネス講座では、「今ここ」に集中する感覚を学べたことが、今の仕事でも本当に役立っています。
―個別サポートでは、どのような気づきがありましたか?
職員さんとのやり取りの中で、自分は「かめさんタイプ」なんだなと気づけたんです。以前は、他人と比べてばかりで落ち込んでいたけれど、今は「昨日の自分」と比べるようにしています。
そうすることで、小さな成長にも気づけるようになって、少しずつ自分を認められるようになってきました。
―現在のお仕事では、どんなことに取り組んでいますか?
定例業務と、たまにイレギュラーな業務もあります。定例は慣れてきたけれど、ややこしいパソコン作業や新しい業務になると、まだ緊張してしまって…。
そんな時は、EXP立川で学んだマインドフルネスやタッチタッピングを使って、気持ちを落ち着けています。学んだセルフケアを活かしながら、少しずつ対応できるようになっています。
―最後に、EXP立川の利用を検討している方にメッセージをお願いします。
自分を知るって、簡単じゃないけれど大事なことだと思います。EXP立川には、いろいろなプログラムが用意されていて、自分と向き合うという重要なテーマだからこそ、自分のペースでじっくり取り組める環境があります。
体験もできるので、他の事業所と比べながら、自分に合うかどうかを見てから選べますよ。「今より少しでも、より良く生きたい」と願う人に、EXP立川はとてもおすすめです。



