「できるかできないか」ではなく、「やるかやらないか」が大切な分岐点だった

双極性障害Ⅱ型
男性/40代
工業系の管理事務職(2年6ヶ月:在職中)
契約社員(障害者雇用)
EXP利用歴:8ヶ月

気力も自信もなくした日々から、今では前向きに働く毎日へ。転機となったEXP立川での学びの機会と様々なサポート、そしてご自身の成長について、お話を伺いました。

―EXP立川を利用する前は、どのような状況だったのでしょうか?

診断名(双極性障害)がつき、体調的にも会社で働くことが難しくなってしまって…。気づけば休職期間は1年半になっていました。

転職エージェントから「1年以上のブランクは不利」と言われて焦りが強くなり、でも生活リズムは乱れて気持ちの浮き沈みも激しく、自分一人ではどうにもできなくなっていました。

複数の就労移行支援事業所を見学する中で、自発性を尊重してくれるEXP立川に惹かれ、「ここでならブランクを埋められるかも」と通所を決めました。

体調を崩された当時の働き方について教えてください。

営業職だったので、複数の案件を抱えて日々バタバタしていました。ToDoリストを毎日作っても、急な変更は当たり前。業務時間外も顧客対応に追われ、長時間勤務をこなす毎日でした。

会社からの評価は高く、表彰もされていましたが、ストレスの蓄積に気づかないまま走り続けてしまって…。ある日、本当に突然、布団から起き上がれなくなったんです。

―EXP立川のトレーニングで印象に残っていることはありますか?

どれか一つというより、プログラムが連動しているのが特徴だと思います。

たとえば午前中にマインドフルネスで「気づき」を得て、午後に認知行動療法で「理解」や「実践」につなげる。この組み合わせが、日々の積み重ねの中で力になっていきました。

また、グループワークでは他人の悩みに耳を傾けながら、自分にも気づきが返ってくる。社会とのつながりを少しずつ取り戻していく実感がありました。

「作業がない」という声もあるようですが、その点はどう感じましたか?

むしろ、上からの指示を待つのではなく、自分で考えて意見する機会があるからこそ、本質的な社会性が育つと感じました。「作業=仕事」ではないと、EXPで改めて気づかされました。

個別のサポートはいかがでしたか?

EXP立川は「主体性を育てる場所」だと思います。「こうしたい」と思ったことを職員さんと一緒に実現に向けて話し合えるので、ひとつずつ不安が軽くなっていきました。

もし、まだ自分の希望が言えない人でもきっと大丈夫です。過去の卒業生のロールモデルを参考にしたアドバイスもあるので、安心して通えます。

現在の働き方で大切にしていることは?

一人で抱え込まないこと。職場でも積極的にコミュニケーションを取り、周囲のサポートを得られるよう心がけています。障害者雇用での就労には一般雇用とは違う戸惑いもありますが、自分らしさを忘れずに働いています。

最後に、利用を迷っている方へメッセージをお願いします。

「できるかどうか」ではなく「やるかどうか」が大切です。最初の一歩を踏み出すのは怖いかもしれませんが、その一歩を後押ししてくれるのがEXP立川だと思います。明るい未来に向けて、ぜひEXPと一緒に歩き出してみてください。