体力ゼロでも大丈夫!一歩ずつ、再就職の道のり

 ASD/ADHD/眼瞼痙攣/うつ病
 女性/30代
 不動産系の事務職/4年1ヶ月(在職中)
 正社員(障碍者雇用)
 EXP利用歴:16ヶ月

「EXP立川」でのトレーニングや個別サポートを通して、少しずつ体力と自信を積み上げ、現在では安定して就労されている元利用者さまにお話をうかがいました。

―EXP立川を利用する前は、どのようなことで悩んでいましたか?

実は、アルバイト以外の就労経験がなくて、体力もなくて…。正直、就職どころか「EXPに通い続けられるかな」という不安の方が大きかったです。就職活動も、何から始めればいいか分からず、イメージも持てなくて。とにかく途方に暮れていました。

ただ、自分の課題は「体力」と「メンタル」だろうとは感じていたので、通所頻度を自分に合わせて調整できて、心理系の講座も充実しているEXP立川に通うことを決めました。

具体的には、どんな症状や困りごとがありましたか?

マルチタスクがすごく苦手で…。やることが複数あると、何かしら抜け落ちちゃうんです。「メモしよう」と思っても、その時に別のことを思い出してそっちを書いて、最初に書こうとしたことを忘れちゃったり。

あと、自分でも自覚があるくらい完璧主義で、「きちんとしていたい」という気持ちが強すぎて、現実とのギャップがつらくなって、自己肯定感が下がっていき…最終的にはうつ病になりました。

心療内科に通っていたのですが、なかなか良くならなくて検査入院をしたところ、発達障害(ASD・ADHD)と診断されました。実は、自分でもそうかなと思うことがあったので、納得でしたね。

―EXP立川で役に立ったトレーニングや講座はありましたか?

たくさんありますが、特に印象に残っているのはCBT(認知行動療法)と、SST(ソーシャル・スキル・ズトレーニング)です。自分の考え方のクセに気づけたり、他の利用者さんの意見を聞いて視野が広がったり…。ひとつの見方に囚われず、多角的な視点を持てるようになりました。

マインドフルネスの呼吸法もすごく大事にしています。「良い・悪い」で判断せずに、ただ感情や思考を観察して手放す感覚。職場でも「今ここにいない」と感じたら、深呼吸するだけで落ち着けます。アンガーマネジメントも学んだことで、「ああ、自分は『〜すべき』が強いんだな」と気づけたり、他人の怒りにも「この人にも『〜すべき』があるんだな」と一歩引いて見られるようになりました。

本当に、自分が生きてきた世界では出会わなかった価値観や考え方を、EXPでたくさん学びました。それが、自己受容にもつながったと思います。

個別のサポートで役に立ったことがあれば教えてください。

私の場合、体力に不安があったので、週1日から始められたのが大きかったです。他の就労移行支援事業所では、週3日以上と決まっているところも多いと聞いていたので…。半年ほどかけて、少しずつ週5日通えるようになって、体力がついてきたことで「自分でもできるかも」と思えるようになりました。

あと、担当スタッフさんとの毎月の面談では、課題や目標を一緒に考えたり、振り返ったりできたのが良かったです。「今の自分はどんな状態か」を見つめ直す機会になりました。自分マニュアルや履歴書をつくる時も、客観的なアドバイスをもらえてとても助かりました。

最後に、EXP立川の利用を検討している方へメッセージをお願いします。

アルバイト経験しかなかった私でも、今では4年近く安定して正社員として働けています。「自信がない…」と思っている方も多いと思いますが、自信って、行動していくうちに少しずつついてくるものだと思います。「安定して働きたい」という気持ちがあるなら、まずは一歩、EXP立川の扉を開いてみてください。きっと、あたたかく支援してくれますよ。