兵働さん(公認心理師・臨床心理士)

「自分を理解し、自分にあった働き方へ」
- 就労選択支援スタッフ 兵働さん
- 公認心理師、臨床心理士、訪問型ジョブコーチ
- 2016年9月入社
―まずは経歴について教えてください。
大学院を卒業後、小・中学校でスクールカウンセラーとして働きました。そこで児童生徒やご家族、先生方と関わりながら「人の成長を支える」経験を積みました。
その後、障害のある方の就労支援に関心をもち、社会福祉法人SHIPに入社。就労移行支援事業所EXP立川の立ち上げメンバーとして、精神障害や知的障害のある利用者様の支援に携わりました。
SHIPでは事務局の統括責任者として、研修企画や講師、各種制度づくり、人事採用などを担当しましたが、「自分の一般企業での経験が不足している」と感じ、一度SHIPを離れて一般企業に転職。上場企業の人事や大手広告代理店グループ会社の人事を経て、再びSHIPに戻ってきました。

―それぞれの経験で、今の仕事に活きていることはありますか?
スクールカウンセラー時代は、子どもたちや保護者、先生方、さらには病院や教育センターとの連携など、多様な人と関わる経験をしました。今の就労支援でも、その経験が活かせています。
また企業人事では、働くうえでの基本的な姿勢や「企業が求める人物像」「労務の知識」を学びました。福祉と企業の“間”にあるギャップを埋めながら、利用者様が安定して働き続けられるようにサポートできるスキルが身についてきたのは、この経験がベースになっていると思います。

―EXP立川で大切にしていることは何でしょうか?
「根拠のあるサービス提供」です。EXP立川では心理学をベースにしたプログラムを用意し、自己理解を深めたり、長く働き続けるための自己対処力を育てるサポートをしています。
心理学というと「目に見えないものだから不安」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、EXP立川のプログラムは理論的な根拠に基づいてつくられており、利用者様にとって最も効果的なサービスを日々追求しています。
―その実現のために、どんなことを意識していますか?
心理学は日々進歩しています。新しい知見を取り入れながら、より効果的な形でプログラムに反映させるよう心がけています。
またAI技術の進歩も見逃せません。福祉の分野でもAIを上手に活用しながら、利用者様にとってより良いサービスを届けられるように努めています。

―現在の役割について教えてください。
私は「就労選択支援事業」の支援員を担当しています。
これは2025年から始まった新しい制度で、障害のある方が自分の希望や適性に合った働き方(一般就労や就労移行支援、就労継続支援A型・B型など)を、選べるようサポートするものです。
アセスメントや仕事体験を通じて「将来の道筋」を明確にするお手伝いをしています。まだ新しい制度なので手探りなところもありますが、地域の行政、関係機関と連携しながら、利用者様の就労選択をサポートしていきます。

―「就労選択支援」を受けるメリットはどんなところですか?
先ほどもお伝えしましたが、就労選択支援は、「利用者様に合った働き方を見つけるためのサポート」になります。
得意なこと・苦手なことを整理したり、いろいろな事業所や職場を体験したりしながら、自分に合う仕事を落ち着いて探すことができます。
そのプロセスに伴走いたしますので、不安を減らしながら、安心して自分らしい働き方へと、一歩ずつ近づくことができることがメリットになると思います。

―最後に、利用を考えている方へメッセージをお願いします。
「どんな仕事が自分に合うのか分からない」「働くことがちょっと不安」
そんな気持ちを持つことは、ごく自然なことです。EXP立川では、その気持ちに寄り添いながら、一緒に「自分らしい働き方」を見つけていけるようお手伝いします。
就労選択支援では、得意なことや苦手なことを整理したり、いろいろな職場や事業所を体験したりしながら、自分に合う働き方を安心して考えることができます。
私はこれまで学校でのカウンセラーや企業の人事の経験があり、その両方の視点を活かして「福祉」と「企業」をつなぎながらサポートしています。
また、EXP立川では心理学をベースにしたプログラムや新しい知見も取り入れ、ご本人が自分を理解し、安心して働けるように支援しています。地域や関係機関とも協力しながら、ご家族の方にとっても安心できる支援を大切にしています。
どうぞお気軽にご相談ください。一緒に、自分らしい将来の働き方を探していきましょう!
このインタビューだけでEXP立川の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。



